たい肥置き場に迷い込んだ
ツキノワグマ
「おい、たい肥置き場に何か黒いものがいるぞ」。午前5時ごろ起床した太田名部の土木作業員の大上一弘さん(64)は2階の窓から外に目をやり、妻の澄子さん(61)に話しかけたそうです。
澄子さんがたい肥置き場に近付くと、その黒い物体は何とツキノワグマでした。
8月17日、自宅裏の畑のたい肥置き場に1頭のツキノワグマが入り込み、出られなくなりました。クマは体調1.2メートル、体重70キロほどの雄で、推定年齢は2〜3歳。たい肥置き場で残飯を失敬中に偶然かぎがかかったようです。
たい肥置き場は動物が入らないように鉄骨で囲ってあったため、さすがのクマもお手上げ。集まった近所の人たちは「こんな近くにクマがいるなんて」と、ただただ驚いていました。
クマは結局、久慈保健所員によって麻酔を打たれ、山に無事に戻されました。
大上さんは「6月頃から何度か畑を荒らされていましたが、やっぱりクマの仕業だったんですね」と話していました。
最近、村のあちらこちらでクマが目撃されています。皆さんも十分に気をつけてください。