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   広報ふだい  NO.457
平成12年6月号

button1.gif三陸北縦貫道路の一部 「普代バイパス」の工事始まる

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 工事が始まった「三陸北縦貫道路普代バイパス」
 (国道45号線普代トンネル付近)

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 普代村を通る国道45号は、村の唯一の主要幹線道路です。しかし、直角カーブを含むヘアピンカーブの連続する急勾配や道路の幅が狭く、歩道設置もできない区間もあります。冬季間には市街地での除雪や急勾配区間での歩行阻害など、さまざまな問題が指摘されてきました。こうした状況の解消に、「普代バイパス」が計画され、いよいよ本格工事が始まりました。普代バイパスは、「三陸北縦貫道路(宮古市〜久慈市間)の一部です。宮古久慈間を1時間で結ぼうという「三陸北縦貫道路」。その一部となる「普代バイパス」の計画についてお知らせします。

 普代村を含む三陸沿岸地域は、美しく変化に富んだ海岸線を持ち、その地形を生かした三陸漁場や全国有数の観光地である陸中海岸国立公園などの、恵まれた観光資源を中心に発達してきました。

 三陸沿岸には北から久慈市、宮古市、釜石市、大船渡市、陸前高田市の5つの市が点在しています。隣接する市町村間の交流圏域形成はされていますが、都市間距離が長いというのは最大の弊害になっています。これは北上山地から太平洋側に張り出した山地などで峠部が多数あることや、国立公園に指定されるほどの景観であるリアス式海岸特有の入り組んだ海岸線が、逆に都市間距離を長くしているといった皮肉な現実を生み出しています。

 こうした現実が高速交通時代といわれながらも、三陸沿岸地域と県内陸部との交流・連携を十分にできない状況をつくってきました。

 その結果、高速幹線交通ネットワークの整備で、近年発展が目覚しい内陸部に比べ、地理的条件の厳しい三陸沿岸地域は、基盤整備の面でも取り残されてきました。しかし、近年、「三陸北縦貫道路」や「八戸久慈自動車道」が一部事業として進められ、「三陸北縦貫道路」が地域高規格道路計画路線として指定されました。このことは今後、宮古市、久慈市をはじめとする周辺地域が連携した、広域的な地域の形成を期待させます。