卵がついたデワノトネリコを
大切そうに袋に入れる子どもたち
7月には成虫観察会
村の指定文化財(村の天然記念物)のチョウセンアカシジミの保護に力を入れている村教育委員会では4月28日、普代、鳥茂渡の2小学校で食樹であるデワノトネリコの植樹会を開きました。生息数が減少する中、関心や保護意識を高め、共生できる環境を整えたいというのがねらいです。児童らは、自然の神秘にふれながら、チョウセンアカシジミが飛び交う古里づくりを誓い合いました。
村教育委員会の社会教育「地球村普代っ子学園」事業の一環で行われた「デワノトネリコ植樹会」は環境教育を取り入れている普代小の3年生19人、鳥茂渡小全児童17人、教職員ら約50人が参加して行われました。
チョウセンアカシジミの会の尾形洋一代表(宮古市)の指導の下、2〜3月にかけて16年ぶりに行ったチョウセンアカシジミの生息調査の際に過密産卵した卵を同村芦生地区の民家周辺のトネリコに移植。そのうちの20本を掘り起こし、それぞれの学校へ持ち帰り、校庭わきの斜面に10本ずつ植えました。
尾形さんが「チョウセンアカシジは、桜が咲くころに卵から出てきます。そして、出てくる時間帯は午前8時ごろから1時間くらいです。良く観察しているとその瞬間を見ることができます」と話すと児童らは目を輝かせていました。