「体調いいですか」「はい、おかげさまで」
老人保健法とは、70歳以上(寝たきりなどの人は65歳以上)の人がお医者さんにかかる場合に適用される医療制度です。この制度は、すべての医療保険が協力して、お年寄りの医療費を負担していくというものです。「治療」より「予防」に努め、お医者さんと上手に付き合い、健康で長生きしてください。今回は、村の10年度の老人医療費の状況についてお知らせします。
村の老人医療費は一人当たり約46万
村の老人医療受給者は、平成10年度で509人です。前年度と比べて10人、約2%増えています。この伸び率は増加傾向にあり、村の高齢化が進んでいることを表しています。
平成10年度の村の老人医療費は2億3969万9千円で、前年と比べ、約127万円減り、マイナス0.5%の伸び率です。
一人当たりの医療費で見てみると、平成10年度は前年度よりマイナス約2.4%で、約46万2千円です。
県平均、近隣村から比較しても低い数字です。しかし、だからといって、無理に医療機関にいく必要はどこにもありません。健康でいることが一番なのですから。
「予防」に重点おき生きがいある毎日を
老人医療費の財源は多くの人々によって支えられています。一部負担の引き上げなど、受給者本人の負担も大きくなっていますが、なぜ老人医療費が問題になるかといえば、それは、老人医療費が若い人たちにかかる医療費よりもずっと高いからです。
これは、70歳以上の人が医療機関にかかる場合、成人病などの慢性病が多いことなどが主な原因といえます。
病気になったとき、医療機関に通うことは当然のことです。しかし、病気が長引くと心配になり、医療機関を替えたりすると、また最初から同じような検査が繰り返され、医療費が膨らんでいきます。
何よりも気軽に相談できるかかり付けの医師を持ち、「治療」より「予防」に努めることが大事ではないでしょうか。お医者さんと上手に付き合い、明るく楽しく、元気で長生きする。老人保健制度の真の目的は、そんなところにあるように思うのですが……。